シャンティ老師の清談録 ~第十五話~
“音楽は数学である。“ と言ったのはどなただったでしょうか。 さて、今日は、音楽と数学の関係性。
中世のヨーロッパにおいて、音楽とは数学のひとつだったという記録が残っております。
また、子供に音楽の練習をさせると数学の成績が伸びたというレポート記事もあるようです。
まぁ、何はともあれ、音楽とは数学と密接な関係がある、ということでございます。
そして、そこから生まれだした中国の基準音についてお話いたしましょう。
※100cmの長さの弦をはじくと、440Hz(振動数)のラがでるとします。 中国の場合、この基準になる音をつくるのに、竹の笛を使ったということです。 では、どうやって決めたのでしょうか。 物の本によると、新皇帝のもとで数学者や天文学者(つまり占い師など)が雁首そろえて新皇帝の治世を占い、安定を祈ってある数字を割り出し、その数字に見合う長さの竹笛を選び出して基準音を決める。 では、中国では音階をどのようにつくったのでしょうか? もういちど「音律」の法則を思い出してください。 仮に1メートルの竹笛が「ド」の音を出したとします。 次はこの「ソ」の竹笛を2倍の長さにして1オクターブ下の「ソ」の音をつくり、更に3等分してその3分の2の長さを利用して5度上の音、つまり、「レ」の音をつくります。 これを黄金分割と申します。 これを延々と続けると、ド、ソ、レ、ラ、ミ、シという子どもたちが生まれます。 ところで古代中国では、宇宙の生成物は5つの元素でできていると考えられていたそうです。 ここで中国音楽の中心的音階をつくる「音素」ができました。 ド、レ、ミ、ソ、ラという音階になる、とまあ、こういうわけです。 ところで最後のシの音はどう使われるのでしょうか。 ところどころにシの音がすべりこみ、哀切感を醸し出しているはずです。
ラの音が440サイクルであることは第14話で述べましたが、覚えておられますかな?
そして弦の長さと振動数は関係があることもお話いたしました。
前回からの挿入。↓
AからBの100cm=基準であるラの音。
AからCの50cm =基準よりも1オクターブ上のラ
AからDの25cm =基準よりも2オクターブ上のラ
これは西洋で用いられている理論です。
では東洋ではどうでしょうか?
中国の例で説明してみます。
昔、皇帝が新しい政権を始めるとき、まず最初に決めたのが、この基準音。
とまあ、いかにも東洋人らしい基準音の決め方でございました。
西洋人が「物質」をたたくことによって基準音をつくり、東洋人は「空気で空気」を震わせて音を決める。基準音の決め方からして、東洋と西洋にはこの違いがあるのでございます。
これをちょうど半分(50センチ)に縮めて音を出します。すると1オクターブ上の「ド」の音になりますね。
2メートルにすると1オクターブ下の「ド」が出ることになります。
ここから音階が生まれてきます。
さて、ここで1メートルを3等分し、その3分の2の長さの部分、つまり「33.333×2・・・・」で音を出すと、元の音よりも5度高い音が出ます。
つまり、ここでは、「ソ」の音が出るはずです。
それは火、水、木、金、土の5つでございます。
これには通過音として重要な役割が与えられtました。
二胡の曲をよ~く聴いてみてください。
次回の清談は、金曜日にお待ちしております。
それでは、再見。
シャンティ老師
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